症例

【逆さ睫毛】幼少期からの症状が改善され、人生が変わりました!

calendar_today2025.01.15

20代女性の症例解説(院長:松岡俊行)

手術前の状態

20代女性。幼少期から、両目の逆さ睫毛(まつげ)あり。通常はソフトコンタクトレンズ(SCL)を使用している。SCL使用時は、角膜の保護ができるので痛みはありません。

先日、ものもらいでSCLができず、角膜に逆さ睫毛が当たり大変痛かった、手術でどうにかして欲しいと治療希望にて受診されました。

両目とも、下眼瞼内反(がんけんないはん)が強く、睫毛が角膜に強く接触している状態でした。また、上眼瞼も重たく、上眼瞼睫毛を下方に圧迫し角膜に接触している状態でした。内反症(逆さ睫毛)は「睫毛乱生」「睫毛内反症」「眼瞼内反症」の3つの病名を含んでいます。患者様は「眼瞼内反症」の状態でした。

まつげだけではなく、まぶた全体が内側(眼球の方向)を向いてしまう状態です。まぶたを支えている皮膚や筋肉がたるむことが原因とされています。手術では、余剰の皮膚を切除し、筋肉を短縮します。

下眼瞼内反症手術(皮膚切開法)、眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)を施行しました。術後は、経過良好で、両眼とも睫毛が角膜に接触することはなくなり、腫れぼったい見た目からも解放されました。

 

20代女性の症例解説(院長:松岡俊行)

手術をしたきっかけは?

目が開けられない生活

幼少期から逆さまつげ(眼瞼内反症)により、目が痛くて開けていらない状態でした。そのような状態で日々の生活ではどうしていたかというと、ソフトコンタクトレンズを入れていました。そうすると目の表面がレンズでカバーされてまつ毛が直接触れず、痛みを感じずに過ごせていました。そのため、寝起きすぐにコンタクトを装着し、寝る直前まで装着し続ける必要がありました。

ただやはりどうにかしたいという思いは強く、大学生のころにコロナが蔓延して在宅生活が続いたため、このタイミングならと(江坂まつおか眼科ではない)近所の眼科に相談しました。ところが「下まつ毛しか手術できない」と言われてしまい、また料金も高かったため、そのときは手術を見送ることにしました。

 

先天性の症状が悪化

眼瞼内反症は生まれた時からある症状でしたが、幼少期はそこまでひどくはなく、目を開けていることもできていました。「成長すれば治る」と言われていたものの症状はどんどん悪化、目を開けていることもできないような状態になってしまいました。視力が低下していたこともあり、先の通りコンタクトを入れて対応していました。

 

夜中の仕事が困難に

社会人になり、システム保守の仕事に就きました。日中はコンタクトを入れているので特段問題なく過ごすことができたのですが、システム保守という仕事柄、夜間に頻繁に緊急連絡が来るようになりました。とはいえコンタクトは寝る前に外してしまっているのでメガネをかけようにも痛くて目を開けていられず、ものもらいになったことも重なって改めて手術ができないかと江坂まつおか眼科で相談することにしました。

 

手術の怖さより日常の改善

メスを入れるのは眼球ではないとはいえ、目の手術をするというのは正直怖く、どうするかは迷いました。ですが逆さまつげには本当に困っていて、この状況をどうにか改善したかったですし、江坂まつおか眼科では上下両まつ毛とも手術ができると言われ、さらに料金も安かったことから思い切って手術をすることにしました。

 

人生が変わった!

手術は日帰りで片目の片側(例:右目の上側)ずつ、1回30分くらいでした。目に黒いコンタクトレンズのような蓋をするので手術中は何も見えません。眼帯は翌日には外せますがシャワーは二日間NGです。在宅勤務OKの職場でしたので助かりました。

 

無事に手術が終わってコンタクトレンズを入れずに目を開けられるようになり、日常がとてもラクで快適になりました。文字通り「人生が変わった!」と感じましたね。コンタクトを入れなくても平気になったので、在宅勤務のときは日中もメガネで過ごせるようになったのはとてもありがたいです。もちろん、夜間の緊急連絡時もメガネで対応しています。手術をして本当に良かったです。