当院では、白内障手術において全身麻酔を使用することは行っておりません。
白内障手術は通常、局所麻酔(目の周りに麻酔をかける方法)で実施しておりますが、全身麻酔が必要な場合もあります。
全身麻酔のメリットとしては、以下の点が挙げられます:
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- 患者さんが完全に眠った状態で手術を受けられるため、不安や痛みを感じることなく手術を受けることができます。
- 認知症や閉所恐怖症などの患者さんにとって、手術中に覚醒しないことが精神的に負担を軽減する場合があります。
一方、デメリットとしては:
- 麻酔医による全身管理が必要となるため、専門の麻酔医が手術中に患者さんの状態を細かく監視し、管理する必要があります。これには高度な医療技術が求められ、リスクも伴います。
- 入院が必要なことがほとんどです。全身麻酔後は手術後の回復時間が必要となり、そのため、入院を要することが一般的です。
- 持病や健康状態によってはリスクが高くなる場合があります。特に、心臓疾患、呼吸器疾患、糖尿病などの持病がある場合、全身麻酔に伴うリスクが増加することがあります。
そのため、当院では通常、局所麻酔での手術を推奨しており、患者さんの状態に応じて麻酔方法を選定しています。全身麻酔を希望される場合は、まず担当医とご相談のうえ、リスクや適応について十分にご説明させていただきます。
患者さんにとって最適な麻酔方法を選択することが重要ですので、ご不安な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。