緑内障をお持ちの方でも、白内障手術は可能です。
緑内障をお持ちの方にとって、白内障手術は眼圧を低下させ、緑内障の進行を抑制するメリットがあります。早期の手術によってこれらの効果を享受できる可能性が高いため、眼科専門医と十分に相談し、最適な治療方針を決定することが重要です。
緑内障の状態や進行具合によって、手術の方法やタイミングが異なる場合があります。
緑内障と白内障手術の関係
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- 閉塞隅角緑内障の場合
加齢により水晶体が分厚くなります。虹彩が前に押され、房水の流れ道(隅角)が狭くなり、眼圧が上がる原因となります。白内障手術によって、水晶体が眼内レンズと置き換わり、薄くなることで虹彩への圧迫が減少し、隅角が広がります。これにより、房水の排出が改善され、眼圧が下がる効果が期待できます。 - 開放隅角緑内障の場合
加齢により水晶体が分厚くなります。白内障手術により水晶体が眼内レンズと置き換わり、体積が減ることから、眼圧が平均して2~4mmHg程度低下することが期待されます。 - 進行した緑内障の場合
緑内障が進行して視神経に深刻な損傷がある場合、白内障手術を行っても視力の回復が限定的なことがあります。
- 閉塞隅角緑内障の場合
注意点
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- 専門医の評価
緑内障の状態や治療歴によって、白内障手術の適応や方法が異なります。眼科専門医による詳細な検査と評価が重要です。 - 同時手術の検討
緑内障の治療が必要な場合、白内障手術と同時に緑内障手術を行うこともあります。これにより、眼圧の管理や視神経の保護が期待できます。
- 専門医の評価
まとめ
緑内障があっても白内障手術は可能です。個々の眼の状態によって適切な治療方針が異なります。緑内障の進行具合や治療歴を考慮し、眼科専門医と十分に相談することが大切です。
詳細については白内障と緑内障の同時手術についてをご覧ください。