ICL(眼内コンタクトレンズ) の手術と 白内障手術 は、どちらも眼内レンズを扱う手術ですが、 目的や手術方法が大きく異なります。
それぞれの違いを 手術の目的・方法・対象となる人・回復期間 などのポイントで比較しながら説明します。
1. 手術の目的の違い
手術名 |
目的 |
ICL手術 |
近視・乱視を矯正するために、目の中に特殊なレンズを入れる手術。 水晶体(本来のレンズ)はそのまま残す。 |
白内障手術 |
濁った水晶体を取り除き、 新しい人工レンズに置き換える 手術。視力を回復するために行う。 |
▶ ICL手術は視力矯正、白内障手術は視力回復が目的 という違いがあります。
2. 手術方法の違い
手術名 |
手術の流れ |
ICL手術 |
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白内障手術 |
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▶ ICLは元の水晶体を残すが、白内障手術は水晶体を取り除いて人工レンズに置き換える という大きな違いがあります。
3. 対象となる人の違い
手術名 |
対象となる人 |
ICL手術 |
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白内障手術 |
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▶ ICL手術は主に若年層(20~40代)の視力矯正目的、白内障手術は主に高齢者(50代~)の視力回復目的で行われる という違いがあります。
4. 回復期間・見え方の違い
手術名 |
回復までの期間 |
視力の変化 |
ICL手術 |
数日~1週間で安定 |
術後すぐにクリアな視界を実感できる。 |
白内障手術 |
1週間~1カ月で安定 |
術後すぐにクリアな視界を実感できることが多い。重症の場合は、しばらくは視界がぼやけるが、徐々に回復する。 |
▶ ICLは術後すぐに視界が良くなるが、白内障手術は少し時間がかかることがある という違いがあります。
5. ICLと白内障手術のメリット・デメリットの比較
手術名 |
メリット |
デメリット |
ICL手術 |
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白内障手術 |
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▶ ICLは可逆的(取り外し可能)、白内障手術は不可逆的(元に戻せない) という点も大きな違いです。
6. 結論:ICLと白内障手術は全く違う手術!
💡 ICL手術は「視力矯正手術」、白内障手術は「視力回復手術」 です。
💡 白内障手術を受けた後は、ICL手術を受ける必要はありません(人工レンズに置き換わるため)。
💡 ICLを入れた人が将来白内障になった場合は、ICLを取り出してから白内障手術を行います。
どちらの手術も、それぞれの目的に合った人にとっては とても有効な治療法 です。
ご自身の目の状態やライフスタイルに合わせて、適した方法を選ぶことが大切です。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください!