ハンフリー視野計(Humphrey Field Analyzer, HFA)は、視野(見える範囲)を測定するための医療機器です。特に緑内障の診断や進行の評価によく使われます。
1. 何をする機械?
ハンフリー視野計は、視野の広さや視力の感度(光をどれくらい弱くても感じられるか)を測定します。患者さんは機械の中をのぞきながら、光が見えたらボタンを押します。このデータをもとに、視野に異常があるかを判断します。
2. どうやって測定するの?
ハンフリー視野計では、主に静的視野検査(Static Perimetry)を行います。
仕組み
- 片目を隠し、もう片方の目でスクリーンの中央を見つめます。
画面のいろいろな場所にランダムに光が現れます(強さが変わる)。
光が見えたらボタンを押します。
見えなかった場所を記録し、視野の異常を調べます。
3. どんな病気の診断に使うの?
✅ 緑内障(最も重要!)
✅ 網膜や視神経の病気(網膜色素変性症など)
✅ 脳の病気(脳腫瘍、脳梗塞など)
4. 視野検査の結果(例)
📌 正常な視野 → すべての光に反応できる
📌 緑内障の初期 → 視野の一部に見えない場所がある(暗点)
📌 緑内障の進行 → 視野がどんどん狭くなる
5. 注意点やコツ
✅ まばたきをしすぎない(光を見逃す原因になる)
✅ 中央の点を見続ける(視線が動くと正確に測定できない)
✅ リラックスして受ける(疲れると集中力が下がる)
ハンフリー視野計は、緑内障の早期発見にとても重要な機械です。特に緑内障は初期に自覚症状がないため、定期的な検査が大切です!