目の疲れや不快感のあるドライアイ
涙は目を乾燥から守ったり、ホコリなどを洗い流したりする役割を担っています。
この涙の分泌量や質が低下することで目の表面が乾燥し、目の疲れ、不快感、充血や痛みなどをきたすのが「ドライアイ」です。
傷つきやすい状態でもあるため、治療・対策が必要です。
ドライアイの原因
室内の乾燥、エアコンの風、ストレス、長時間・長期間のパソコンやスマホの使用、コンタクトレンズの装用など、さまざまなものがドライアイの原因になります。
また、シェーグレン症候群やマイボーム腺機能不全といった目の病気が原因になることもあります。
ドライアイの症状チェック
以下の症状が認められる場合には、ドライアイの可能性があります。一度、眼科で検査を受けましょう。
- 目が疲れやすい
- 目やにが多い
- 目の痛み、痒み
- 眩しさを感じやすい
- よく涙が出る
- 目のかすみ
- 目の乾燥
- ゴロゴロとした違和感がある
- ショボショボとした不快感がある
- 視力低下
ドライアイの検査方法
視力検査
ドライアイ以外の病気がないかを探るために、視力検査を行います。
細隙灯顕微鏡検査
涙の量や涙点の確認、マイボーム腺(脂の分泌腺)の機能の状態を確認します。
また、試薬を使って角膜の傷の有無を調べることもできます。
シルマー検査
試験紙を使って、涙の量を調べる検査です。
涙液層破壊時間の計測
涙の質を調べる検査です。目を開いてから涙の膜が壊れるまでの時間を計測します。
ドライアイの治療法
新しいドライアイ治療【IPL治療】(ルミナスM22 IPLシステム)
マイボーム腺が詰まっていることを原因とする場合には、IPL治療が有効です。
ルミナスM22 IPLシステムという装置から光照射を行い、光の刺激によってマイボーム腺の詰まりを解消します。
IPL治療の費用
マイボーム(初回) | 7,700円 |
---|---|
マイボーム(1回) | 11,000円 |
マイボーム(4回) | 30,800円 |
点眼液による治療
人工涙液や、角膜上皮を保護する点眼薬、涙の分泌を促進する点眼薬などを使った治療です。
人工涙液
ソフトサンティア
マイティア
角膜上皮保護
ヒアレイン点眼液0.1%
ヒアレイン点眼液0.3%
ヒアレインミニ点眼液0.1%
ヒアレインミニ点眼液0.3%
涙液分泌促進
ジクアス点眼液
ムコスタ点眼液
涙点プラグによる治療
涙の排出口である「涙点」を、プラグで塞ぎ、涙の量を維持します。
当院では、シリコン製の「パンクタルプラグF」と、コラーゲン製の「キープティア」をご用意しております。
「パンクタルプラグF」はシリコン製であるため、脱落しない限り使用を継続することができます。
「キープティア」は、涙点を塞ぐと体温でゲル化し固まります。異物感が少ないものの、約2ヵ月で溶けてしまいます。
涙点プラグの費用
シリコン製(パンクタルプラグF) | コラーゲン製(キープティア) | |
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1割負担 | 約2,500円 | 約2,500円 |
2割負担 | 約5,000円 | 約5,000円 |
3割負担 | 約7,500円 | 約7,500円 |
目の乾燥の軽減が期待できるサプリメント『オプティエイドDE』
オプティエイドDEは、涙に着目して開発されたサプリメントです。
涙液分泌促進・抗酸化活性・整腸作用が期待できる乳酸菌、ヒトの涙・動物やヒトの母乳に含まれるラクトフェリン、細胞膜を構成する成分であり体内で作ることができないω3脂肪酸(EPA・DHA)が配合されたサプリメントです。
詳しくは、医師・スタッフまでおたずねください。
ドライアイの対策は?
ドライアイの原因を回避・解消することが大切です。
以下の点に気をつけてみてください。
- 加湿器などで室内の湿度を保つ。(濡れたタオルを室内干しするだけでも湿度を保つことができます)
- エアコンの風が直接当たらないようにする。
- パソコン、スマホの使用時間を短くする。瞬きの回数を意識して増やす。休憩をとる。
- コンタクトを使用している場合は、眼鏡に切り替える。または併用する。(特にパソコン作業時は、コンタクトよりも眼鏡の方が、目への負担が軽減されます)
- ストレスを溜めない