
目が悪くなるのはなぜ?
目の構造はカメラに似ています。角膜と水晶体がレンズで、網膜がフィルムです。網膜に映像を映し出すことでものを見ることができます。そして水晶体の周りについている筋肉が水晶体の厚みを変えることでピントが合うように調節します。


通常、体が大きくなるにつれて眼球も大きくなります。眼球が大きくなると、レンズからフィルムまでの距離も自然と大きくなります。ですが、その距離が不自然に大きくなると近視になってしまいます。
近くのものを見ようとするときは、周りの筋肉が水晶体のレンズを厚くしてピントを合わせます。ところが近くのものばかりを見続けると、ピントを合わせやすくするためにレンズとフィルムの距離のほうを調整しようとして、眼球の形は丸いボール形だったものからラグビーボールのような形に変形してしまいます。
そうすると、今度は遠くのものを見たときにピントを合わせることができなくなって、ぼやけて見えるようになってしまいます。

よりラクに近くを見ることができるように、目が適応しようとするからです。
*眼軸とは、眼球の前後方向の軸、角膜から網膜までの長さのこと。
身長と同じで、一度伸びてしまった眼軸は元に戻りません。
昨今はスマートフォンやタブレットなど、近くのモノを見ることが多い時代ですが、実は近くを見る時間が長すぎると眼軸が伸びてしまいます。
伸びてしまわないように、伸びてしまってもこれ以上は伸びないように、子どものうちから早めに対策をしましょう。