眼瞼下垂の原因は、まぶたを適切な位置まで上げる機能の低下です。

眼瞼下垂の３つの種類

まぶたを上げる機能の低下は、以下のような要因によって起こります。

1先天性の眼瞼下垂

先天的に、まぶたを上下させる筋肉（上眼瞼挙筋）の発達不全があったり、神経障害があることで、まぶたが下がってしまうタイプです。

2後天性の眼瞼下垂

加齢、長期にわたるコンタクトレンズの使用などによって、上眼瞼挙筋の筋が緩んでしまい、まぶたが上がりにくくなるタイプです。
その他、白内障、緑内障の手術を受けたことがある人は、後天性の眼瞼下垂を起こしやすい傾向にあります。

3偽眼瞼下垂

まぶたが下がっている（眼瞼下垂のように見える）けれど、まぶたを上げる筋肉などに異常がないタイプです。
加齢による皮膚のたるみ、先天的な眼球の小ささなどを原因として起こります。

挙筋前転術、前頭筋吊り上げ術、余剰皮膚切除術といった術式で対応いたします。
患者様に合った方法を選択しますので、安心してご相談ください。局所麻酔下で、20～30分程度で終えられる手術です。

挙筋前転術

上瞼を持ち上げる筋肉が伸びてしまった眼瞼下垂に対して行う手術です。
瞼板から離れてしまった挙筋を、瞼板の近くに縫い付け固定します。挙筋の動きが改善され、まぶたが上がりやすく（目が開きやすく）なります。

前頭筋吊り上げ術

上眼瞼挙筋やミュラー筋といったまぶたを上げる筋肉が弱っている場合や、神経麻痺によって動きが悪くなっている場合に行う手術です。
額の筋肉である「前頭筋」を瞼と糸でつなぐことで、まぶたが上がりやすくなります。

余剰皮膚切除術

まぶたを持ち上げる筋肉、また神経の異常がないのに生じている眼瞼下垂（偽眼瞼下垂）に対して行う手術です。
皮膚のたるみなどを原因としているため、二重（ふたえ）のラインもしくは眉毛の下のラインで余っている皮膚を切除することで、まぶたの下がりが解消されます。